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シャンティかあさんのお産日記2016.08.03 Wednesday
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昨夜、産まれました!!
福島家のビーグル犬、シャンティ&タンク カップルのお産レポートです。
シャンティは我が家に来る前にも、2回、タンクの赤ちゃんを産んでます。
最初は5匹、次は7匹。
ウチに来て初めてのシーズンは、残念ながら流産。
そういうわけで、今回、季節はずれの真冬の出産となりました。
出産前日。おなかも、おっぱいもパンパンに膨らんで、座るのも大変そう。
上から見ると、こんなカタチ。横に膨らんでいくのですね。
でも、こんなに大きくなっているのに、いつもと様子が変わらない。食欲旺盛だし、お散歩大好きだし。
犬の妊娠期間は最初に交配してから64日前後と言われるので、そこから計算していた予定日が8月2日、昨日でした。
昨日の朝から、既にパンティング(ハアハアいう早い呼吸)をしていました。お昼ごろになると、さらに激しくなりました。
体温を測ると、いつもよりちょっと下がってます。
「これは今夜かもね・・・」
そわそわして、なんにもできなくなります(^^;)。←ヒトだけです。
しかし、タンクさんは悠然とシャンティ奥さんの隣でお昼寝。
ふだん、タンクがシャンティをなめてマッサージしてあげることはよくありますが、
今日に限っては、シャンティがタンクをなめてマッサージしてます。
ベビーマッサージの練習台でしょうか?!
夕方になると、シャンティさんは落ち着かない様子で、うろうろ歩き回ってます。
外に行きたそうなので、リードをつけて一緒に庭を散歩しました。
膣から水分がポタポタ落ちていて、まるで破水?したかようです。
その水分を搾り出しては、自分で匂いをかぎます。
庭の茂みに入っていこうとするので、そこはダメよと引っ張ります。
(きっと茂みの中に、出産するための巣を準備していたんでしょうね。でも、それじゃあ、私たちは手伝えないし…)
すると、ふだん自分が寝る、ベランダのドッグハウスに入りたがりました。
本格的なお産がはじまるまで、なじみのある暗くて狭い場所で、陣痛をしのぎたいのだろうなと思いました。
7時頃、合唱団のリハーサルに出かけようと思って、ドッグハウスをのぞくと、
シャンティの足元に、なにか黒い物体が・・・
あら、もう、産まれちゃったの?!
この子がおにいちゃん
合唱どころじゃなくなって、あわててドッグハウスを解体して、お産サポート体制を整えました。
こちら、真冬なので、亜熱帯気候とはいえ、夜はけっこう寒くなります。
体温調整がまだ上手にできない子犬たちのために、ラースが赤外線ランプを準備して待ってました。
(でも、このお産箱では産んでくれなかったのよね…。なので、赤外線ランプだけを外のドッグハウスに一時移動しました。)
そういうわけで、以降、写真が全部、赤くなってます(^^;)。あしからず。
子犬が産まれると母犬はすぐに舐めて、羊膜を破り、へその緒を食いちぎって、しばらく身体じゅう舐めまくります。
この舐め方がかなり乱暴なので、子犬が怪我しないかと気が気じゃないのですが、さすが、ベテランかあさん、加減を知ってます。
既に産まれてきた子たちを世話しているうちに、また陣痛がやってきて、いきみます。
次の子が産まれそう・・・
いきむときは、さすがに子犬がどこにいるかまで気にかけてらんない!って感じで、下手したら踏み潰されそう。
なので、既に生まれている子犬たちは一時退避させます。
そこで、ラースのアイデア、パピー・ボックス♪
下に湯たんぽを入れてタオルでかぶせてあるので、子犬たちは温かい環境で安全に待てる、というわけ。
シャンティかあさんは陣痛中でも箱のなかの赤ちゃんを舐めることができます。
陣痛のあいだも、赤ちゃんの面倒を見続ける、おかあさん。
こうして、5匹生まれたところで、ちょっとブレイクがありました。
大きなおなかには、まだ何匹か入っていそうなのに、陣痛が収まって、5匹の赤ちゃんにおっぱいあげたりしてます。
時間は9時半をまわり、赤外線ランプ使っても寒くなってきたので、家のなかに準備してあった出産用ボックスに移動させました。
移動はおもいのほか、簡単でした。
子犬たちをパピー・ボックスに入れて運んでいけば、シャンティかあさんが「ちょっと!それ!あたしの赤ちゃんなんだからね!」と血相かえて追いかけてくるのです(^^;)。
こうして家のなかに無事移動したあと、1時間半後に、もう1匹。
その30分後に、もう1匹。
この子は一番小さかったけど、それでもビーグルの赤ちゃんの標準値内。
7匹生まれたところで、シャンティかあさんはリラックスした様子で、横になってみんなにおっぱいあげてます。
でも、ときどき、陣痛が来るんです。何度か、いきんだりもするんだけど、血まじりの液体のほかは何も出てこない。
おなかを触ると、どうやら、もう1匹、中にいる様子。
シャンティかあさんは、子犬たちを残して庭に出たがります。
庭でおしっこしたあとで、いきむのですが、なかなか出てこない。
ようやく、羊膜の一部が顔を出しました。
でも、なんかヘン。犬のカタチしてない。
「これ、なに?」ってラースが聞きます。
(後産の胎盤かと思ったそうです)
ヘッドライトをあててよくよく見ると、後ろ足と尻尾らしきものが確認できました。
逆子(さかご)ちゃん、なのです。
シャンティさんは、既にいきみ終わったのに、なぜか引っかかって出てこないので、いらだってます。
私の手でその羊膜を引っ張り出そうとしたけど、かなり強く引っ張らないと出てこない。
こんなに強く引っ張ったら、子犬が壊れちゃうんじゃないかと不安になって、
ラースにやってもらいました。
(ラースは農家の出身だから、動物のお産サポートには慣れてるのです)
そのラースが「うーん、うーん」とうなるほど、しっかり引っ張りだして、ようやく出てきました。
それが、とっても大きな子なんです。
こんな大きくて逆子じゃ、そりゃ引っかかるでしょう。
ようやく出てきた羊膜をシャンティかあさんが破ったんだけど、動かないの。
口からスポイトを入れて、水分を吸い取ったんだけど、やっぱり息しないの。
ああ、ダメだったかもね。。。
と私は諦めかけたんだけど、シャンティかあさんが、もんのすごい勢いで、
執念の舐めまくり攻勢をかけるのです。
そんなに強く舐めたら、生きていても死んじゃうよ?!というぐらい(^^;)。
1分間くらい舐め続けたら(私にはとても長く感じました…)、、、動き出したんです。
すごい、生き返った!!
シャンティかあさんの愛で生き返った!!
おもちゃのぬいぐるみみたいだったところに、命が通う瞬間。
生命の不思議を実感しました。
体重測定したら、328グラム。一番大きな男の子でした。
日付変更線を超えて、今朝1時近くのことでした。
ラースは自分が助産して生まれた子だから、そして自分と同じようにデカイからか?
特別の思い入れがあるらしく、「こいつは、ブルータスだ」と、この子だけ名前付けてました(^^;)。
逆子のブルータス
これで、全員そろいました。
みんな無事で、よかった♪
大変エキサイティングで、ドラマチックな一夜でありました。
シャンティさん、シェアさせてくれて、ありがとう。
これから子育てが大変そうだけど、引き続きがんばってください。
お産記録ダイジェスト・ビデオ、作ってみました↓
JUGEMテーマ:わんこ
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Congratulations!Sharnti is great mother!
And , puppies are so beautiful and perfect!| annamaria | 2016/08/03 6:26 PM |