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子犬育て記:ハッサク君とのお別れ…2017.06.08 Thursday
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ハッサク君、お婿さん入りの日取りが決まりました。
つまり、ハッサク君とのお別れの日が決まった、ということであります。(うるうる)
《豆知識》ハッサクとは・・・
夏みかんに似た柑橘類。ではなくて、4月1日ウチに7匹生まれたビーグル子犬の一匹(♂)。
一番大きな男の子で、いつも食欲旺盛。
元気いっぱいで無邪気に遊ぶけど、決してイジメはしない良識(←そんなのあるんか?)のある子です。
トリ・カラー(3色)だけど、少し変わったパターン(色柄)が特徴的で、真っ白な部分がたくさんあるから、よく目立つ。
そして、背中にはなぜか稲妻のようなマーク。
まだ赤ちゃんの頃から抱っこすると夢中で舐めてくれるので、一番愛着がくっつきやすい(笑)子でした。
ハッサクが女の子だったら絶対キープするんだけど、うちにキープしたいのは女の子。
だから、ウチではユズちゃん♀をキープすることにしました。
ユズはおとなしくて、内にこもるタイプの性格。
みんながキャーキャー遊んでいても、隅っこでひとり、ちょこんと座って見てる・・・みたいな一人ぼっち好き。
(ラースも私も、そういう性格に共感するのです・・・実は内向的な夫婦なの)
最初は抱っこされることもイヤで、一番ヒトに慣れるのが遅かったけど、今ではすっかりラブラブな私たちです(笑)。
5月末に、7匹のうち5匹がファミリーさんに引き取られていき、すっかり静かになった我が家。
ハッサク君はBundabergのブリーダーさんのところで、ブリーダー犬として活躍することが決まっているので、もう少し大きくなるまで(6月末まで)ウチで育てることになってました。
ユズとハッサクもすっかり仲良くなって(もともと仲はよかったんだけど)、いつも一緒。
シャンティかあさん、タンク父さんとも一緒に庭を散歩できるようにもなって・・・
ファミリーらしくなってきました。
だけど、一緒にいれば当然家族メンバーになってきて、なつけばなつくほど、かわいくて仕方ないわけです。
「ユズはウチの子だけど、あんたはヨソの子ね」なんて差別できないから、どうしたってウチの子としてかわいがっちゃうし、愛着もますます湧いちゃう。
いずれは手放さざるをえない子なのに。。。
きっと、盲導犬などの子犬を育てるボランティア ”パピーさん” も、こんな気持ちなのだろうなあ。
私たちは3ヶ月そこそこだけど、パピーさんは1年くらい育てるんだったよね、たしか。
「このままではヤバイ。」ということで、ラースが一大決意をしました。
「予定より早めに、来週末、ハッサクを手放す!」と。
えーー!! 2週間早かろうと遅かろうと、別れがつらいのは一緒じゃん。
同じことなら、ギリギリまで楽しんだらいいじゃ〜ん。
と思ったりもしますが、ラースいわく
「バンドエイドはゆっくりゆっくり剥がすより、いっきにサッと剥ががしたほうがいい」(名言。)
まあ、わかりますけどね。はい。
でも、子犬とのお別れを、バンドエイドに喩えるあたり、やっぱりサイエンティストだなあと思ってしまう・・・(どこがや?)
いや、少なくとも、詩人でも、ロマンティストでもないことは確か。
ともあれ、ラース的には、
「一緒にいればいるほど愛着がますます強くなってしまい、別れのときの悲しみの痛みがどんどん増えてしまって、もう対処しきれない限界レベルまで来ている」・・・ということらしいです。
私は悲しくても、きっと切り替えられると思うんだけどね。
ラースさんの性格(そして、犬好き度も関係あるだろう)では、限界レベルなんだな、ということで、合意しました。
そういうわけで、来週末、ハッサク君は旅立ちます・・・。
予定より2週間早く。
今考えただけでも、涙ちょちょ切れますが、あと1週間あるから少しずつその現実に慣れていけると思います。
ハッサク君がお婿さん入りするブリーダーさんは、ウチから車で4〜5時間北上した町にあります。
ふつうは犬の輸送専門業者さんに依頼してトレーラーで運ぶのですけど、どーしてもそれができそうもなくて。
ハッサクをクレートに入れて、業者さんのトレーラーにポンと載せて、バイバ〜イって。
できる?
うーん、ちょっと自信ない。
そのまま連れて家に帰ってきちゃいそう(爆)
なので、自分たちの車でドライブして連れていくことにしました。
少なくとも、そのブリーダーさんがどんなヒトなのか、どんなところで生活することになるのか、確認したらかなり安心、納得できるのではないかと。
ユズは連れていけないから強行日帰りの旅になりますが、途中で泊まっても観光旅行なんか楽しめるわけないし、帰りの車のなかで思う存分泣けるからちょうどいいんじゃないかと。
こんなことだから、私たち、プロのブリーダーにはなれないんです(笑)。
人情、犬情、厚すぎ。ハート、やわらかすぎ。
そもそも、プロのブリーダーだったら、シャンティ ♀ が乳腺炎になったとき安楽死させてるだろう(治療費がバカ高いし、もうシャンティも出産できない年齢に差し掛かっているし)。
交配するエネルギーがなくなってきたら、タンク ♂ も、売ってしまわなくてはならないだろう。
無理だな。うん、無理だ。ぜんぜん無理。
プロのブリーダーさんはそれで生活しているわけだから、コストを減らして利益を出さなきゃいけないのも当たり前です。
つらいこともたくさんあるでしょうけれど、ときに厳しい決断をしなければなりません。
そういえば・・・
ラースはデンマークの農家育ちですけど、育ててきた牛や豚を売りに出すとき、ラースのおかあさん、いちいち泣いていたそうです。
ラースのおかあさんって、動物大好きで、家畜ひとりひとりに名前付けちゃってたくらいですから。
それはつらかったでしょうね。。。
犬のブリーダーもこれだけで生活していくためには、少なくともメス犬5匹くらいは必要なんです。
ウチみたいに、1カップルしかいない小さなブリーダーは、それだけで生活していけるはずもないので、まあ趣味に毛がはえた程度のこと。
甘いんですよね。そう、甘いんです。
だけどね、、、私もラースも本格的なブリーダーになりたいのではなくて、あくまでぺットとして家族の一員として愛し愛される関係のなかで、自然に生まれる命をはぐくみたいと思っているの。
家族としての、愛のあるブリーディング。
聞こえはいいけど、これはこれで、そんなに簡単なことじゃなくて。
(オーストラリアは動物愛護意識が高いから、ブリーダーの条件やルールもいっぱいあるのです)
まあ、ひとつの挑戦です。
でも、犬たち見てたら、やっぱり続けていきたいなと思うんですよ。
こんな顔↓↓見ちゃったらね、やっぱり「また、がんばろう!」って思っちゃうよね!
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あー、いま、ひとつ分かった気がした!
E-ConceptionでもINTAでも、ぜんぶソレなんだわ、わたし。
経済的な損得よりも、愛のある自然なやりとり、エネルギーの交流を目指して、ビジネスや協会を運営しようとするから、現実面でいろいろと大変なんだな(笑)。
矛盾はしていないけれど、従来の考え方では成立させるのは難しい。
アセンション後の発想と、心の豊かさが求められるから、チャレンジなんだね。
あえて、そういうことをやりたくて地球にやってきたんだね、自分。
ひとりごとで納得しております(笑)。。。
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子犬育て記 〜巣立ち編2017.05.28 Sunday
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前回、「子犬育て記」を書いてから、はや1ヶ月。
シャンティかあさんが病に倒れて、私たちが親がわりになって育ててきた7匹の子犬たちも8週目を迎え、それぞれのファミリーに引き渡すタイミング。
週末、7匹のうち、5匹と「さよなら」しました。
※今回は、ブリーダー犬として女の子(ユズ)をウチにキープするし、別のブリーダーさんのところにお婿さん入りが決まっている男の子(ハッサク)はあと1ヶ月ウチにステイします。
8週間、一心に育ててきた子どもたちだから、かわいいに決まってます!
ヒトは現状を維持しようとする習性(ホメオスタシスといいます)があるから、何かが欠けると寂しいと感じるように出来ている。。。と、理屈はわかっていても、やっぱりさみしいものです。
「さよなら」を言うときは、心が「くすん」とします(笑)
そして、飼い主さんが子犬を連れて去ったあとには、大きな声で「ああ、モモ、行っちゃった〜〜!!」と連呼するように繰り返し叫びます。(これ、効果的。自分に現実認識させるので、心が落ち着くみたい)
でも、それぞれの子にぴったりのファミリーを選んだから、み〜んなハッピーになること、間違いなし☆
既に新しい環境にすっかり馴染んでいるようで、安心してます。
みんな愛されて元気に育つんだよ〜〜〜!!
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ここで、巣立った子犬たちをしのんで、ひとりひとり紹介しますね☆
(これも、私にとってはヒーリングになってます・・・お付き合いくだされば幸い)
幼名は日本語の果物名をつけました(笑)。
カボス ♂
ユズ ♀
ミカン ♀
ハッサク ♂
アマナ ♀ →甘夏を短縮
モモ ♀ →ここで柑橘系が品切れ(爆)
スイカ ♀
今回もそれぞれにパーソナリティ(ドッグナリティ)が違い、個性豊かな子たちでした。
《おっとりした、やさしい性格がタンク父さんにそっくりの長男カボス君》
《生まれたときから悟りの境地、落ち着いた性格で一人を好み、人にも馴染みにくい 長女ユズ》
《食欲もケンカも甘え方も人並み 次女ミカン》
《食欲旺盛でいつも一番デブ、だけど、ケンカには弱いマザコン 次男ハッサク》
《一番チビだけど、一番おてんば。子犬箱を自由に出入りできるアスレチックな 三女アマナ》
《主張が強く、ケンカに強いガンコ女。ひそかに「メリケル首相」と呼ばれていた、四女モモ》
《すばしっこくて愛嬌のある、末っ子五女スイカ》
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シャンティかあさんが乳腺炎になっちゃったときは、この子たち全員無事に育てられないかもしれない・・・と途方にくれる気持ちだったけど、なんとか全員元気に育ってくれました。
離乳食もよく食べてくれて、ヒトもお世話の仕方がわかってきて、順調に生後6週間を迎え、るんるん♪
ここで、はじめての予防接種。
これがものすごーくコタえたようで、なんと
全員下痢ピー!!
おかげで、ヒトの仕事がどーっと増えて2週間前の忙しさに後戻りです。
7匹のゲリウンを処理して、掃除・洗濯するのも大変な仕事ですが、
それよりなにより子犬たちが水分不足にならないよう、
どこの子のウンコがどういう状態なのかを常に把握する必要があります。
下痢が続いて水分不足になると、とたんに元気なくして、動かない、食べない状態になるんです。
昨日まで、風船みたいにパンパンだったおなかが、あっという間にしぼんでしまいます。
どの子がどのウンコをしたのかを確認するために、
あえてウンコを観察できるタイルの上で遊ばせたり(ウンコ&オシッコするたびに要ピックアップ)、
子犬箱に設置したモニター録画を巻き戻して誰がウンしたか確認する、なんてことまでやってました。
おなかの調子が完全に戻るまでに1週間くらいかかりましたね。ふう・・・
最後の一週間は庭にフェンス張り巡らせて放し飼い(?)にできたので、子犬たちもエネルギー思い切り発散できたようで、ハッピーそうでした。
《子犬専用ガーデン》
そこでふと気づいたのですが、
小さな子犬箱や、狭い場所だと、取っ組み合いのケンカばかりだけど、広い場所に出るとあまりケンカしないんですね。
ケンカも成長過程で大切な学びだし、子犬たちにとっては楽しい遊びなのでしょう。
だけど、行き過ぎた激しい取っ組み合いに発展することもあって、そうなるとケガ犬が出たりもするので要注意なんです。
シャンティかあさんがケンカの仲裁に入ってくれることもあるんだけど、
乳腺炎のおかげで途中から無理やり断乳しちゃったせいか、あんまり熱心じゃなくて。
私たちがストップかけて、NGだよって教えてあげてました。
《囲いの中で、ケンカ大会》
ところが、広い庭ではあまりケンカしない・・・。
そうか、ヒトも狭い土地にヒトが集まりすぎて人口密度が高まると争いごとが増えるのかな?
子犬たちが生後5週間から7週間までは、私の父が日本から来て滞在してくれて、子犬の世話を手伝いながら写真撮影をしてくれました。
《父が撮影してくれた大家族のポートレート♪ 13人いる!》
嵐のように過ぎ去った子犬育て8週間。
多忙な毎日のなかで、今回もいろんなことを経験し、学ばせてもらいました。
命って、自然の一部なんだってことを、改めて実感させられます。
自然っていうのは、やさしそうでいて、そんなに甘くない。コントロール不可能。
混沌として荒々しく厳しい部分もあり、清濁あわせて受けいれる強さを鍛えさせられます。
精油もね、人工的に手を加えられていない天然のナマ精油は、決して「キレイな香り」はしません。
最近、「自然」とうたっているブランドのなかに、精油の一部の成分を加えて人工調整しているものがあるみたいなんですけど、それってどうなのかな?って思う。
とっつきやすい香り、角が磨かれて、きれいに整った香りは、まず天然ものじゃないですよ〜。
もっともそれで望ましい状態が得られるなら、それも選択のうちだけど、
自然って荒々しいからこそ、パワフルなんですよね。
宇宙の秩序は無秩序。
その無秩序なエネルギーをそのまま活用させてもらおう、というのが、アロマやクレイやフラワーエッセンスといった自然療法です。
動物に癒されるのも、予期できない無秩序でファジーな反応に、感情を刺激されるからなんだな、と思ったりします。
子犬育てと関係ないようでいて、そういうこともちゃんと学びながら、E-Conceptionに役立てていますよ (なんちゃって)
★E-Conceptionの精油は、100%天然、ワイルドです♪
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子犬育て記:もみくちゃカオスが人生なり2017.05.04 Thursday
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ゴールデン・ウィーク、いかがお過ごしですか?
E-Conceptionもお休みいただいておりますが、このホリデー・シーズンに我が家は「受難」のときを迎えておりました(笑)。
昨年からビーグル犬のブリーダーになって、2腹めの子犬たちが生まれたのがエイプリル・フール=4月1日。
二度目なので前回の経験・失敗を生かして、お産も子犬育てもうまくいっていた・・・はずでした。
シャンティかあさんも熱心に授乳、子育てしてくれて、子犬たちも順調に成長していました。
赤ちゃんの頃は、かあさんがお尻をなめて下の始末をしてくれるのですが、自分たちで排便できるようになってきたので、子犬部屋にトイレをつくったところでした。
《子犬箱にトイレを設置・拡張》
生後3週間くらいまでは、シャンティかあさんの下敷きになって圧死されてしまうリスクがあるので、授乳のたびにヒトがサポートしていました。
(この仕事を私は「乳婆」「乳爺」と呼んでいます)
4月末には生後4週間となり、圧死のリスクもほぼなくなり、安心して夜もとおしで眠れるようになりました。
4月30日の夜のこと。
散歩に行ったときはいつもどおりだったのに、その1時間後、シャンティかあさんの様子がなんだかヘンなのです。
目に力がなく、歩き方がへなへなしてる。
かと思ったら、私たちのベッドの下にもぐりこみ、大好きなラム肉の骨を見せても出てこない。
食欲旺盛なビーグルが食べ物を見ても反応しないというのは、よ---っぽどの異常です。
体温を測ると、39.7℃。シャンティの平熱は38.5℃くらいだから、一度高い。
おっぱいをチェックすると、10個ある乳首のうち、左の上から2番目が硬くなってます。
毎回授乳のあとに、おっぱいチェックをしていたのですが、このおっぱいはいつも柔らかかったので意外でした。
これは乳腺炎か・・・?
だとしたら、一刻も早く抗生剤入れないと、命とりになります。
時間は夜中12時。
いつもお世話になっている動物病院は閉まってます。
動物の緊急病院に車で急向。
VET(動物のお医者さん)の診断結果は、案の定、乳腺炎。
抗生剤の注射を打って、反応を見守るため、そのまま入院。
畜農家出身のラースなら抗生剤さえ入手できれば自宅で看病できるのですが、
動物病院側はそう簡単に抗生剤を渡してくれません。
夜勤の新米VETより、何倍も知識も経験もあるのに・・・。イライラ。
仕方なくシャンティを病院に置いて家に戻ってきたのが、夜中2時。
《かあさん不在でも、ぐっすりおやすみ》
ラースは自分のおっぱいチェックが甘かったために乳腺炎にさせてしまったと、自責の念にかられています。
私は、なんかよく分からないけど、あんなに元気のないシャンティ、見たことなかったから、心配で心配で。
いつ退院できるか分からない、もしかしたら、抗生剤が効かなくて死んじゃうかもしれない・・・
眠れないまま朝を迎えました。
朝起きたら、いつものように、うんちだらけの子犬部屋で、満面の笑みで迎えてくれる、かわいい子犬たちがおなかを空かせています。
シャンティかあさんがどうなっちゃうか分からなくなった今、私たちがこの子たちをちゃんと育ててあげないと。
7匹の命を預かった責任感がどっしりと心に降りてきました。
おっし!と気合が入ります。
お昼ごろ、シャンティのお見舞いに行って面会できました。
幸い、抗生剤によく反応して、熱は下がってきて、食欲も戻ってきたとのこと。
シャンティの様子もかなり元気を取り戻していて、ほっと安心しました。
その日の夜には退院できるとのことで、そのときは涙流して喜んだのですが、そんなにコトはナマやさしくなく。
シャンティに与えている薬は、その成分が母乳に入り混じってしまうから、授乳すると子犬たちにとって毒になる。
そのリスクを考えたら、もう生後4週間なら、ここで完全に離乳させたほうがいい。
・・・とのこと。
私が乳腺炎になったときは、双子の赤ちゃんに吸ってもらってラクになったものだけど、
犬の場合はちょっと事情が違うらしく、
シャンティかあさん戻ってきても、突然の断乳となるわけです。
とはいえ、シャンティも子犬たちも断乳しなきゃいけない、ということは理解できないから、私たちヒトが母子を無理やり引き離さないといけないのです。
子犬たちに会いたいシャンティかあさんと、おかあさんに会いたい子犬たちの鳴き声。
もう心が引き裂かれるような想いです。
《おかあさんに会いたい》
ところが意外なことに、シャンティを犬小屋に連れていくと、自分から中に入ってピースフルにお昼寝はじめます。
子犬たちも、シャンティかあさんがいなきゃいないで、元気で遊んだり、お昼寝したり。
ぜんぜん問題ないんですね。
さすが、「今、ここに生きる」犬たち。
私たちヒトも見習わないとね。
でも、やっぱりときどきは会わせてあげたくて考案したのが、おっぱいを子犬たちから守るためのブラ。
ガールズの着られなくなったドレスをラースが改装しました。
シャンティが昼寝している間に、タンクにモデルになってもらってサイズ調整して。
《タンク父さん、ファッションモデルになる》
このブラを着せておけば、母乳が間違って子犬たちの口に入ることもなくて安心です。
子犬たちもおっぱい吸えなくて最初は必死なんだけど、だんだん諦めてくるんです。
シャンティのほうも吸われなくて、ほっとしている様子。
《あれ?お乳、吸えないぞ!》
このアクシデントのおかげで、私たちヒトはますます多忙になりました。
母乳のかわりに、私たちが離乳食をしっかり食べさせてあげないと。
幸い、既に離乳食はぼちぼち始めてはいたけど、母乳がない分、栄養バランスと量、与える頻度、そして便の様子により気をつけないといけません。
4〜5時間おきに離乳食を用意して食べさせ、からだを拭いて、トイレット・トレーニングしながら便の様子を確認し、しばらく遊ばせる。
子犬たちの世話に加えて、シャンティの看病も。
朝晩の投薬、乳腺炎の再発を防ぐための乳搾り。
特に乳搾りは、搾った乳を自分でなめようとするので、二人がかりで必死です。
この作業、1サイクル終わるのに2時間くらい。
そのあいまに、動物病院に連れていったり、子犬部屋の掃除、洗濯、お散歩、自分たちの食事づくり、ガールズの学校送り迎え、買い物など、日常のルーティンが入ります。
自分たちの趣味関係は、ぜーんぶキャンセル。
息つくヒマもないほど、目の回るような忙しさ。
(あ、すみません、メールチェックもずっとしていないので、お仕事滞っているかも。
このブログも合間を縫って書いてます。)
特に、子犬たちをシャンティと一緒に遊ばせている時間は、アクシデントの連続です。
・シャンティのブラが外れそうになれば、おっぱいに群がる子犬たちを必死で抑える。
・シャンティが庭に出たい(=うんこ、おしっこしたい)ときは、ブラをはずして付け直す、そのあいだに子犬たちが突進してくる。
・囲いの外に興味がある子が、フェンスの間に顔突っ込んだら挟まってしまい、はずれなくて鳴いてる。
・仲間に入りたいけど子犬が怖いタンク父さんが、子犬の囲いからジャンプして抜け出すついでに、囲いを壊す。
・そんなあいまにも、そこらでうんこしている子、そのうんこの上で取っ組みあいのケンカしている子たち。
もみくちゃ(爆)
もう、笑っちゃうしかないです。
離乳食後のとっちらかった食器を片付けつつ、思わず笑いがこみあげてきて、涙流しながら爆笑してしまうのでした。
でもこうやって、母子ともども、みんな元気になってくれて、ほんとうによかった。
《おかあさんといっしょ》
なんかね、、、生き物も自然=ネイチャーなんだなって。
先日クイーンズランド州で猛威をふるったサイクロン・デビーのように。
日本を襲う大地震や津波のように。
犬も私たちも、自然の一部なんですよね。
私たちヒトは何でもコントロールできると錯覚しているけれど、
自然はコントロールできないもの。
カオス(無秩序)なのです。
宇宙の波動はただただ広がるだけ。
なんの意図もなく、ただそこにあるだけ。
それにどう対応するか。
それだけの話。
それだけの話が人生なんだなって。
そんなことを悟ったゴールデン・ウィークです。。。
《離乳食が待ちきれない子犬たち》
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子犬育て記:ブリーダー生活を終えて…2016.09.28 Wednesday
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《子犬全員集合!》
ビーグル犬のブリーダー生活、8週間があっという間に過ぎ去りました。
今日、6匹のうち3匹が、新しいファミリーのメンバーとして迎えられ、巣立っていきました。
今週末にはすべての子が巣立ちます。
生まれたときは、おかあさんのおっぱいを探すことさえ、おぼつかなかった子犬たちが日々見る見る成長していく姿、そして、子犬たちを育てる賢いシャンティ母さんの姿に自分のお産・育児体験を重ね合わせていました。
双子だったので大変すぎて、愛情感じたり、楽しんだりする余裕がなかった自分のお産&育児。
母としての劣等感や罪悪感を次第に解放してきましたが、今回、シャンティ母さんのお産&育児をお手伝いしながら、
「まだここにもあったか〜〜」と、過去の遺物を見つけて手放す機会がたくさんありました。
もちろん子犬はめっちゃかわいいのですが、私にとっては子犬のかわいさよりも、シャンティのナチュラルな育児方針(そんなん、あるんか?!)に癒される思いがしたものです。
子犬の面倒はちゃんと見るんだけど、マイ・タイムも大切にしていたり (それも罪悪感なしで堂々とね)、
行き過ぎたけんかの制裁をしにいったり (適度な加減で叱り、そのあとに落ち込んだりしないのです)、
成長の様子を見ながら適したタイミングで教えるべきことを教えていたり。
とにかく母としての自信が、、、おみごと。
私もこれくらい自信があったらなあ。
乳歯が生え始めて離乳食がはじまると、お乳の量が減ってくるのですが、
そうするとシャンティ母さんも離乳食の教育をはじめるのです。
《シャンティ母さん、チキンの骨を子犬に与える》
私たちがシャンティにあげた骨を、子犬たちのところに持っていって
(あの食いしん坊のシャンティが、自分で食べずに!)
舐めさせて味を覚えさせたり、砕いて試食させたり、
あるいは地面に穴を掘って、そこに食料を保存して発酵(?)させるという「お料理レシピ」まで教えるのですよ。
シャンティ母さん、本当に偉大です。尊敬しています。
おかげで子犬たちは元気いっぱい、ハッピーに育っていきました。
心身ともに満たされている、ピースフルな子たちです。
タンク父さんは最後まで子犬にビビってましたけど(^^;)。
《タンク父さんと綱引きする子犬たち》
あ、それと「シャンティ母さんは、わが子が突然いなくなっちゃって寂しくないのか?」という心配もありましたが、ぜんぜん大丈夫でした。
お乳がほとんど出なくなった7週目くらいからは、もう「母」としてではなく、「友だち」として遊んでいる感じ。
夜はタンクと夫婦の寝室で寝てたし、昼間もほとんどの時間は子犬が入れないところで、グーグー寝てました。
。.:*・ *:..。.:*・ *:..。.:*・ *:..。
ブリーダーとしての仕事は本当にいっぱいあって、肉体的に忙しいばかりでなく、かなり頭を使います。
ラースと一緒に創意工夫しながら、急成長していく子犬たちにベストな対応をしていくのは、まるでパズルを解くようで知的にも刺激的でした。
1日で1ヶ月分くらい(大げさだけど)成長するので、毎日違う課題が出てくるんですね。
あらゆる知識とスキルとアイデアをフル活用です。
忙しかったり、大変だったりするのはいいんだけど、8週間も育てたら自分の孫のようになって、手放すときがツライんじゃないかと、それだけが気になってました。
あと2週間、あと1週間と、受け渡しの日が近づくにつれて、「私、どれほど落ち込むかな」とちょっと心配で、同時に楽しみでした(^^;)。
いよいよ子犬たちが引き取られていくとき。
予想に反して、私の気持ちはずいぶん違いました。
さみしいというより、、、うれしかった♪
たしかに、難産で生まれてきた冒険好きのブルータスを手放すときは、ちょっと寂しかったけど。いちばん手がかかった子だからね、
《ブルータスをバックパックにしのばせて、お散歩》
。.:*・ *:..。.:*・ *:..。.:*・ *:..。
引き取り先のファミリーさんたちは、子犬がまだ生まれて2週間も経っていないときから、実際に子犬を見に来てくれて、「この子が欲しい」と「予約」していた近所の人たちです。
前回のシャンティの流産前から、ウェイティング・リストで待っていてくれた人もいるくらいで、本当に首を長くして子犬が家族に仲間入りする日を待ち望んでいたんですね。
ビーグル犬にはビーグル犬の特徴があって、オーナー・ファミリーとの生活スタイルや環境、期待が合致しないと、不幸を招いてしまうこともありえます。
なので、子犬を希望する人たちにはそのファミリーの生活スタイルや環境を確認しながら、「どうしてビーグルなの?」という質問をして、「この人なら大丈夫」というファミリーを(僭越ですが)こちらで選ばせてもらいました。
そして、ビーグル犬の特徴、注意事項、準備すべきことを前もって説明してきましたし、8週間のうちに何度でも好きなだけ子犬を訪問してね、と奨励しました。(みんな2〜3回は見に来てくれました。)
Lillepote(リレポーテ)のフェイスブックページにも、ちょくちょく子犬たちの成長の様子を投稿してきましたが、オーナー・ファミリーさんたちはとても熱心にフォローしているようでした。
やりとりのメッセージ、メールも30往復を超えるほどになっていて、赤ちゃんのときから共に子育て&親育てしてきたような感覚です。
受け渡しの日、受け入れ準備万端のファミリーさんたちが「いよいよウチの子を迎えにいける!」と、ワクワクしてやってきます。大人も子供も目をキラキラ輝かせて。
ウチの子たちはとても人なつこい落ち着いた性格だから、抱っこされたらすぐになついてペロペロ顔を舐めたり、ヘソ天でおなか見せたりするんです。
そうすると、ファミリーさんたちの顔がね、ふにゃっとほころんで、幸せでいっぱいになるのですよ。
その幸せ波動にね、うれしくて、うれしくて、涙が出てくるんです。
自分が一生懸命&楽しんでやってきたことで、誰かが幸せになるのって、サイコーじゃないですか?!
小さな小さな世界かもしれないけど、目の前の世界が確実に幸せになる。
「自分、いい仕事したね!」っていう満足感もあるかな。
(功績のほとんどは、シャンティ母さんにあるのですが…)
ブリーダーになって、ほんとうによかった、と思いました。
《ブリーダー・福島です》
。.:*・ *:..。.:*・ *:..。.:*・ *:..。
これから、もうすこし時間が経って、「あれ?子犬いない・・・」と、思い出したように、ふと寂しくなるときが来るのかもしれません。
それも、地球上での感情の体験であり、魂のごちそうですから、味わっていこうと思います。
どんな感情もウェルカム!
幸い、シャンティもタンクも元気なので、また来年、かわいい子犬が誕生することと思います。
今度は、やり方もコツもわかっているので、もっと余裕をもって育てられるでしょう。
アカネ、タンポポ、ブルータス、フジ、ダイダイ、ワサビ。
そして、残念ながら命をつなぐことができなかったけど、ホワイティ、ニンジャ。
8つのいとおしい命に、感謝。
読者のみなさんとネットを通してシェアさせてもらったことにも、大きな感謝です。
ありがとうございました!
《撮影困難だった家族写真》
さて、そろそろ11月の来日準備に取り掛からないとね。
セミナーにコンサート&ワークショップと、いろいろ企画中です。。。
JUGEMテーマ:わんこ
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子犬育て記(2週間め)2016.08.17 Wednesday
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こんにちは!
2週間のお誕生日を迎えた、乳飲み隊です(^^;)。
チビ助のダイダイもお兄ちゃんたちにキャッチアップして、お乳争奪戦でも健闘するようになってきました。
どの子もお乳を探すのも飲むのも上手になってきたので、もう乳婆が神経使ってサポートしなくても大丈夫だね、と話してました。
順調に育ってきた子犬たち。
ところが、2週間のお誕生日を目前にして、ショックな事件がありました。
《ニンジャ・ショック》
13日目の朝、乳婆がいつものように子犬たちの体重測定をしようと、長男ニンジャを抱き上げたら・・・
冷たい!!
動かない!!!
まさか、死んじゃったの? ニンジャ、死んでるの?!
子犬が命を落とすのは、ふつう産まれて10日以内と聞いていたので、ここまで大きくなった子が、しかもゆうべまで元気だったニンジャが、朝起きたら死んでるなんて、ほんとうに驚き、ショックでした。体重だって、ちゃんと増えてたんですよ・・・。
冷たいニンジャの体を抱いて、シャンティに気づかれないように授乳室から連れ出そうとするとき、思わず涙があふれてしまいました。
そういえば、ゆうべは目覚めるたびにチェックするモニターカメラに、いつもシャンティ母さんが写っていたんですよね。
ふだんは授乳するときだけ、子犬箱のなかに入るのに。箱の真ん中にいた。
シャンティ母さん、朝までニンジャの死体を抱いて暖めていたようです。
夜のあいだに何が起きたのかは分かりません。
(モニターカメラもずっと録画していたのですが、「もう大丈夫だよね」ってことで、ちょうど録画をやめたところだったんです・・・)
考えられる可能性としては、シャンティ母さんによる圧死か、心臓発作か。
でも、圧死はまず、ありえないはずなんです。
ラースが研究して自作した子犬箱は、内側周囲に手すりのような板が取り付けられていて、シャンティ母さんによる誤圧殺を防ぐつくりになっているんです。
それに、壁とシャンティ母さんの間で圧迫されたとしたら、死体は壁近くで見つかるはず。
だけど、ニンジャは子犬箱の真ん中で眠っていました。
心臓発作は考えられないことはないけど、生後VET(動物のお医者さん)にチェックしてもらったときは、「強い心臓してるね」って褒められてたんですよ、ニンジャくん。
原因は証拠不足で分からないし、どんなに悲しんでも悔やんでも、ニンジャは戻ってきません。
残された6匹の子犬たち、そしてシャンティ&タンクの世話を続けなくては。
庭にお墓をつくって埋めたりしたら、シャンティが探し出してしまうので、死体はVET(動物のお医者さん)に引き取ってもらいました。
そして、いつもと同じ乳婆の日々が続くわけですが、この日はぼーっと、ニンジャのことばっかり考えてました。
兄弟姉妹思いのやさしい長男、ニンジャくん。
短い間だったけど、あなたの命をシェアさせてもらって、ありがとう。
どうぞ安らかに・・・
《子犬箱、アップグレード》
子犬たちが飲むお乳の量が増えるにつれて、排泄物の量も増えてきて、シャンティ母さんによる処理だけでは追いつかなくなってきました。
そこで、子犬箱におがくずを入れてみることに。デンマークの農家出身ラースちゃんによると、おしっこで濡れても表面は乾きやすいので、子豚を育てるときに重宝なんだそうです。
おがくず入れてみたら、子犬たちがキャッキャと喜んで遊びはじめました。
いつもは、乳飲んで、寝るだけの「くっちゃねー」隊なのですが、とってもアクティブにハイハイしてます。
おがくずランドで遊ぶ子犬たち↓
でも、おがくずのダストが口や鼻に入っちゃって、特にシャンティ母さんが舐めて排泄させるのに苦労している様子。
やっぱり、豚と犬は違うか・・・・ってことで(^^;)、別の案を考えました。
古いカーテン布を2つ折にして、間にクレイパウダーをふりかけ、その上に、人工芝を置いてはどうか?と。
人工芝は底に穴が開いているので、おしっこ水分は浸透し、クレイに吸収されるはず。
臭いも同時に吸収されるし、一石二鳥じゃないかってことで。
この子犬箱アップグレード作業の間、とりあえず、子犬たちをシャンティさんの丸クッションに一時避難させると、シャンティ母さんがすかさずそこで授乳しはじめました。
せまい場所で授乳すると・・・
やっぱり危険です。ひとり、母さんの下敷きになって、ピーピー鳴いてました。
乳婆が救出しなかったら、危なかったかも。
ふと、気づいたら、アカネちゃんが目を開いてました。
アカネちゃんのかわいいおめめ↓
きゃー!かわいい!!
すっごいうれしくなって、前日の「ニンジャ・ショック」から少し立ち直った単純な乳婆(^^;)。
しばらくしたら、タンポポ姉さんも目が開いた!
・・・・のですが、ここで気づいたのです。
このタンポポ姉さんの写真からも分かるのですが、圧殺防止の手すり板に、顔がちょこんと載ってますよね。
そういえば、この顔チョコ状態で眠っている子もいます。
この状態で、シャンティ母さんがどすんと背中を向けて座ると、首が引っかかって窒息死しそうです。。。
もしかしたら、ニンジャくんの死因はコレだったかも。
そして、動かなくなったニンジャを、シャンティ母さんが真ん中につれてきて、暖めていたのかも。
子犬箱の欠陥、発見です。
どうしたら問題解決できる?
すると、ラースは倉庫に行って、昔ガールズがブラウンレイクで泳ぐときに使っていたヌードル(細長い浮き棒)をもってきました。
これを、子犬箱内側の手すり板の上に取り付ければ、子犬は顔チョコができなくなります。
ヌードルを取り付けたあとの、子犬箱
これで子犬の安全度アップ♪
ニンジャくんの二の舞は出しません!
《生後2週間の子犬成長グラフ》
おなじみ、乳婆の趣味、子犬体重変動グラフでございます(^^;)。
1週間で体重倍、2週間で3倍になってる子も。ほぼ全員が1キロを超えています。
《さみしいタンク父さん》
タンク父さんはまだイクメンの出番に恵まれず、仲間はずれでさみしそう。
男子禁制の授乳室前で、忠犬ハチ公するタンク↓
それでも、シャンティは出産の翌日からお散歩に行きたがり、お散歩のときは一緒にデートできるので、タンク父さん大喜びです。
一緒にお散歩できて、うれしい♪
そして、授乳のあいまの奥さんケアも怠りません。
奥さんの世話をするタンク↓
でも授乳タイムは父さん置き去りにされてしまい、犬用出入り口もシャンティ専用になってしまったので、ついつい、家のなかで、おそそうしてしまいます。
ゆうべは、うーーーん ぶりぶりっ(^^;)。
しかも、私のローズウッド製グランドピアノの横で。きゃーーー!!
そこで、ラースがタンク専用の出入り口を新設してくれました。
タンク父さんのためのドア新設↓
ますます犬仕様に改造されていく我が家。
そして、犬バカ度が悪化の一途をたどる私たち夫婦。
ときに悲しいことも、面倒くさいことも、大変なことも、いろいろあるけど、
あと6週間、子犬たちとの生活をめいっぱい楽しみたいと思います。
あ、そうそう。
6匹の子犬たちを家族として受け入れてくれるファミリー、全員決まりました。
すてきなファミリーばっかりです♪
しかも、ほとんどご近所さんなので、巣立っていったあとも、ときどき会えそうです。
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子犬育て記(5日目)〜子犬プロフィール付き♪2016.08.07 Sunday
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今日も子犬の話題です。5日目です。
乳婆、やみつきです。身も心も完全に犬バカと化しております。
乳婆のお仕事
生後3日目にプロフィール写真を撮影したので、子犬たちの自己紹介を書いてみました(^^;)。
※なお名前はブリーダー協会に登録するための書類上の名前です。
犬舎名が Lillepote(デンマーク語で「小さな手」の意味)なので、各自の名前は日本語でつけてみました。
子犬たちはとてもよく似ているので、見分けるために色違いの首輪をつけています。そのカラーの色に似ている日本の伝統色名を調べながら、思いついた名前です。(ブルータス以外)
※「色が真っ黒だけど、シャンティさんに似なかったの?」と聞かれたりしますが、トリ・カラーのビーグルは生まれたてはみんな黒いみたいです。
成長するにつれて、黒が減って茶色や白など色が入ってきて、いわゆるトリ・カラー(3色)になります。
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《子犬たちの自己紹介》
ニンジャ ♂
「ボクは長男。からだの色柄がシャンティ母さん似。
乳婆ファミリーが気づく前に、ぽろっと生まれたよ。
生まれたときはけっこう大きかったけど、下の兄弟姉妹にいいおっぱいを譲ってしまう優しい性格なもんで、最初はなかなか成長しなかったんだ。
でも、乳婆にサポートしてもらって、だいぶ大きくなったよ。」
ワサビ ♂
「ボクは次男。緑色の首輪をもらったので、乳婆が”わさび”と名づけたらしい。
おっぱい大好き。いったん加えたら離さないよ。たとえ、そのまま寝落ちしても乳首は決して離さないのがボクの信条だよ!」
フジ ♂
「ボクは三男。頭の色柄が一人だけ特徴的だよ。
おっぱい争奪戦は燃える。まだ歩けないけど、ハイハイでいい位置をキープするよ。」
タンポポ ♀
「わたしは長女。4番目に出てきた初めての女の子だよ。
生まれたときは小さめだったけど、おっぱいへの執念は人一倍で、あっという間に兄弟姉妹で一番でっかくなったよ。
乳婆はいつも私を出の悪いおっぱいに回すけど、なんのその。最後までしっかり吸いきるからね。
乳腺炎対策なら、わたしに任せて。」
アカネ ♀
「わたしは次女。顔の大部分が白いので、ルックスは一番ユニークだよ。
サイズは小さめだけど、おっぱい飲むのは得意なの。
タンポポ姉さんと二人、紅2点、丸々育ってるよ。」
ダイダイ ♂
「ボクは四男。ほんとは、ホワイティ兄さんがいたから五男だったんだけど。
ホワイティ兄さんがあんなことになっちゃって残念だったけど、ホワイティ兄さんはボクを救ってくれたんだよ。
ボクは生まれたときから小さくて、おっぱい争奪戦でいつも負けちゃうチビ助。
乳婆のサポートのおかげで、ようやく力がついてきて、3番目のおっぱいなら自力でゲットできるようになってきたよ。」
ブルータス ♂
「ボクは五男。シャンティ母さんのおなかのなかで、とても大きく育ったものだから、産まれてくるときは大変だった。
兄弟姉妹よりもだいぶ遅れて産まれたので、しばらくはおっぱい争奪戦が苦手だったんだけど、今ではだいぶ慣れてきたよ。
おっとりした性格なので、乳婆にサポートしてもらってるよ。」
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日々の体重測定結果をグラフにしてみました。こーゆーことが大好きな乳婆(^^;)。
《子犬別 体重増加グラフ》
ラースは、母と子の健康のために、環境整備に力を入れています。
子育て部屋はこんな感じ。
赤外線ランプ付きの育児ボックス(ラースのお手製)まわりを、フェンスで囲ってあります。
シャンティ母さんはいつでも裏庭に出られるようになってます。
シャンティ母さんのオナラが激臭のため、窓に簡易換気扇を取り付けました。
昔、イー・コンセプションのオフィスに設置していた防犯カメラを改造して、モニターカメラを取り付けました。
移動式なので、私たちがいる部屋どこにでも連れていって、子犬の様子をチェックしています。
子犬たちの散らばり加減から適温かどうか判断できます。
また、モニター画面でシャンティ母さんが授乳しはじめるのが分かるので、そうなったら速攻で現場に急行し、乳婆として子犬たちをサポートします。
そんななか、ちょっとかわいそうなのが、イクメン・タンク父さん。
彼は子犬の面倒をよくみる、いいお父さんだと聞いていますが、今はまだちょっと早いみたい。
授乳中にタンクが近づくと、シャンティのほうが警戒して授乳を中断してしまうのです。
なので、子育て部屋は男子禁制、母子専用となっております。
でも、タンクはシャンティと一緒にいたくて、子育て部屋のドア前でクーンクーンと鳴いて待っていたり、フェンスを飛び越えちゃったりするのです。
ごめんね、もうちょっとしたら家族みんなで水入らずできるからね。
もうひとつ!
「こんなにいっぱい生まれちゃって、この子たちはしあわせになれるの?」というご心配の声もいただいていますので、この場お借りして。
オーストラリアは動物愛護の意識が高く、繁殖にもさまざまなルールがあり、厳しく管理されています。
なので、子犬を迎えること自体が、かなり難しいのです。(特に、純血)
私たちはフェイスブック・ページにたまに投稿しているだけですが、既にウェイティング・リストに登録している飼い主さん候補は30名を超えています。
子犬は7匹しかいませんので、このなかからビーグル犬とハッピーにやっていけそうな、ライフスタイルの合致しそうなファミリーを、ブリーダー側が選んでいくことになります。
全員しあわせになってもらいますので、ご安心ください♪
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子犬育て記(3日目)2016.08.05 Friday
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産まれた〜〜!!と喜んでいたのも束の間、さっそく忙しい育児タイムがやってきました。
オーストラリアでは飼い主さんに引き渡すのは生後8週間以降と決まっているので、これから約2ヶ月、この子たちをウチで育てていくことになります。
とはいえ、育児するのはシャンティかあさん。私たちはシャンティかあさんのお手伝い役です。
産まれたばかりの子犬の世話といえば、授乳。そして下の世話です。
まだ自分で排泄できないので、母犬がお尻を舐めてあげます。
そして、出てきたおしっこ&うんちは、母犬の栄養としてリサイクルされます。
野生では、子犬の痕跡をなくすことで捕食動物に見つからないように、母犬が糞尿を処理する、とも言われます。
私たちは、シャンティかあさんの健康状態をモニターしながら、
それぞれの子犬の成長を確認するのがお仕事です。
いやあ、これが思っていた以上に忙しいです。
お掃除に、お食事に、授乳サポート、室温調整、体重チェック、体温チェック、お散歩等々。
一番の大役は、授乳サポート。この仕事を乳婆(ちちばあ)と名づけました(^^;)。
★乳婆(ちちばあ)の仕事とは・・・?
犬には10個の乳首がありますが、お乳の出には差があります。
よく出るおっぱいは子犬たちに人気なので、争奪合戦があり、強い子がその座をゲットします。
出のよくないおっぱいは、誰も吸ってくれないので、ますます出が悪くなり、下手すると乳腺炎につながってしまいます。
サポート役の乳婆(私のこと)は、人気のないおっぱいに、強くて吸引力のある子をあえて連れていきます。
こうすると、おっぱいの出もよくなるし、乳腺炎予防になります。
また、小さく産まれた子や、やさしすぎて?争奪合戦に負けちゃう子は、人気おっぱいへと誘導してあげます。
まだ目は開いていないから見えていないのですが、上手にいいおっぱいを探してチューチュー吸い付ける子と、連れていってあげてもうまく吸い付けない子と、かなり差があるんです。
放っておくと、おっぱい吸うのが上手な子ばかりがどんどん肥えていき、下手な子は栄養が十分とれず、衰弱していっちゃいます。
それが自然淘汰というものなのでしょうけど、せっかく産まれてきてくれた命ですから、なんとか全員が成長してくれることを祈る乳婆なのでした。
ちょうど16年前、双子が産まれたときのことを思い出します。やっぱり真冬のお産でした。
人間には2つの乳首があるので、ダブル・フィーディングしていたわけですが、左のおっぱいのほうが出がよいので、吸い付き時間を記録して、二人が平等に左右のおっぱいから吸えるようにと調整していたものです。
昨日は産後の検診で、シャンティ母さんと子どもたちを全員、VET(動物のお医者さん)のところに連れていったのですが、初めて双子を連れて病院に検診にいったときのことを思い出してました。
★おっぱい吸えない子、ホワイティちゃん
ところで、授乳サポート中に乳婆は、一匹だけダントツにおっぱい吸うのが下手クソな子がいることに気づきました。
どんなに乳婆がサポートしようとも、おっぱいをくわえるのも一苦労だし、ようやくくわえられてもすぐに口を離しちゃう。
他の兄弟姉妹にまみれて「乳飲み隊」に参加しているように見えても、実は吸ってない。
そこらへんで寝っころがっていることが多く、おなかはすいているので、ピーピー文句ばっかり言うのです。
その子の文句がうるさいもんだから、シャンティ母さんも気になって、その子を舐めにいったりするので、
せっかくの乳飲み隊のアクティビティが中断されてしまうのです。
ごちゃごちゃ、ばらばらの乳飲み隊↓
右下のほうに、白い首輪をした小さい子が寝転んでいるの、わかりますか?
この子です、問題のホワイティちゃん。
よくよく見ると、この子の唇は裂けていました。口に穴が開いている状態なので、空気が漏れてお乳を吸えないのですね。
よく見られる奇形だそうで、何もしなかったら、ふつう1週間ほどで死んでしまうそう。
そこで、動物用粉ミルクを買ってきて、FeelFreeフラワーエッセンスのスポイトで、人工授乳しはじめました。
おなかはすいているようなのですが、1滴ずつ舐めるのが精一杯。どうしてもうまく摂取できません。
生まれたときから小さめなほうでしたが、その体重がどんどん減っていき、2日目にして生まれたときの3割減ほどになってしまいました。
VET(動物のお医者さん)に相談したところ、この口唇裂は手術もできないことはないが、生後4週間まで待たないといけないそう。
それも、難しい手術になるそうです。
そもそも、このペースではヒトがどんだけがんばって2時間おきに人工授乳したところで、4週間はもたないでしょう。
人工授乳を試して、その結果も見てきただけに、それは明らかでした。
それに、この子がピーピー鳴くことで兄弟姉妹の授乳も邪魔されてしまうし、シャンティにとってもストレスになっています。
母犬にとってストレスになると、お乳の量も減ってしまうので、小さめの子たちがサバイブできないかもしれない。
下手したら、ひとはら全員餓死というリスクもないことはない。
いろんなことが一瞬のうちに頭のなかを駆け巡りましたが、ラースも私も結論は同じでした。
VETに安楽死をお願いしました。
私、自分が動物を殺す選択をするなんて、絶対ありえないと思っていました。
それなのに、なぜか、「これがベストな選択だ」と自然に思ったんですよね。。。
もうダメか?と思ったブルータスが生き返った「命の魔法」を目の当たりにしましたが、これが陰陽の「陽」だとしたら、
もうひとつの自然の摂理、「陰」のほうを体験している感覚。
7匹の兄弟姉妹が元気に育つために、ひとはらの命がひとつの魂となって、こんな選択をしているように感じられました。
そういえば、、、
動物のことに限りませんが、よく「こんなのって、ひどい」とか「○○がかわいそう」みたいな情に訴えるような記事とか目にします。
たしかにひどいケースもありますが、そのとき、その人の立場に立ってみたら、私も同じことをしている可能性もあるんですよね。
昔、弁護士さんから聞いた話を思い出しました。
「殺人犯からの供述をじっくり聞くと、もしも、自分もその立場で、そういう環境で、そういうことがあったら、殺してたかもな、と思うもんだよ。」
善悪、正誤、白黒判断することって、そう簡単にできないものです。
見方を変えれば、正解は変わるもの。
球に光をあてれば影ができ、その光をあてる方向を変えれば、影も変わります。
答えを決められるのは本人だけ。
誰かが決めた答えを見て、「それは、おかしい!」「間違っている!」と思うときは、情報不足、想像力不足が原因なのかもしれません。
とにかく、そういう感情が刺激されて出てきたのですから、その感情を認めてあげて、自分のなかの信念を見直すチャンスだと考えればいいんですよね。
そんなことを改めて考えさせられた一件でした。
ホワイティちゃんがいなくなって、授乳が静かでスムースになったことはたしかです。
シャンティかあさんが行方不明の子に気づいてしまわないか心配だったけど、それも大丈夫でした。
(犬は点呼確認できない・・・)
ゆうべから子犬たちがきれいに一列になって、それぞれのおっぱいを吸っています。
シャンティ母さんも落ち着いて、横に寝そべるので、子犬たちは反対側の乳首にも届きます。
今日からお座りスタイルも新登場。
子犬たちが力をつけてきたので、高い位置にしゃぶりつくこともできるようになったんですね。
7匹の子犬たちは、どんどん成長してます。
まだまだこれからも、いろんなことを勉強させてもらうのでしょうね。
シャンティさんと子犬たち、ふつつかな乳婆ですが、どうぞよろしく♪
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シャンティかあさんのお産日記2016.08.03 Wednesday
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昨夜、産まれました!!
福島家のビーグル犬、シャンティ&タンク カップルのお産レポートです。
シャンティは我が家に来る前にも、2回、タンクの赤ちゃんを産んでます。
最初は5匹、次は7匹。
ウチに来て初めてのシーズンは、残念ながら流産。
そういうわけで、今回、季節はずれの真冬の出産となりました。
出産前日。おなかも、おっぱいもパンパンに膨らんで、座るのも大変そう。
上から見ると、こんなカタチ。横に膨らんでいくのですね。
でも、こんなに大きくなっているのに、いつもと様子が変わらない。食欲旺盛だし、お散歩大好きだし。
犬の妊娠期間は最初に交配してから64日前後と言われるので、そこから計算していた予定日が8月2日、昨日でした。
昨日の朝から、既にパンティング(ハアハアいう早い呼吸)をしていました。お昼ごろになると、さらに激しくなりました。
体温を測ると、いつもよりちょっと下がってます。
「これは今夜かもね・・・」
そわそわして、なんにもできなくなります(^^;)。←ヒトだけです。
しかし、タンクさんは悠然とシャンティ奥さんの隣でお昼寝。
ふだん、タンクがシャンティをなめてマッサージしてあげることはよくありますが、
今日に限っては、シャンティがタンクをなめてマッサージしてます。
ベビーマッサージの練習台でしょうか?!
夕方になると、シャンティさんは落ち着かない様子で、うろうろ歩き回ってます。
外に行きたそうなので、リードをつけて一緒に庭を散歩しました。
膣から水分がポタポタ落ちていて、まるで破水?したかようです。
その水分を搾り出しては、自分で匂いをかぎます。
庭の茂みに入っていこうとするので、そこはダメよと引っ張ります。
(きっと茂みの中に、出産するための巣を準備していたんでしょうね。でも、それじゃあ、私たちは手伝えないし…)
すると、ふだん自分が寝る、ベランダのドッグハウスに入りたがりました。
本格的なお産がはじまるまで、なじみのある暗くて狭い場所で、陣痛をしのぎたいのだろうなと思いました。
7時頃、合唱団のリハーサルに出かけようと思って、ドッグハウスをのぞくと、
シャンティの足元に、なにか黒い物体が・・・
あら、もう、産まれちゃったの?!
この子がおにいちゃん
合唱どころじゃなくなって、あわててドッグハウスを解体して、お産サポート体制を整えました。
こちら、真冬なので、亜熱帯気候とはいえ、夜はけっこう寒くなります。
体温調整がまだ上手にできない子犬たちのために、ラースが赤外線ランプを準備して待ってました。
(でも、このお産箱では産んでくれなかったのよね…。なので、赤外線ランプだけを外のドッグハウスに一時移動しました。)
そういうわけで、以降、写真が全部、赤くなってます(^^;)。あしからず。
子犬が産まれると母犬はすぐに舐めて、羊膜を破り、へその緒を食いちぎって、しばらく身体じゅう舐めまくります。
この舐め方がかなり乱暴なので、子犬が怪我しないかと気が気じゃないのですが、さすが、ベテランかあさん、加減を知ってます。
既に産まれてきた子たちを世話しているうちに、また陣痛がやってきて、いきみます。
次の子が産まれそう・・・
いきむときは、さすがに子犬がどこにいるかまで気にかけてらんない!って感じで、下手したら踏み潰されそう。
なので、既に生まれている子犬たちは一時退避させます。
そこで、ラースのアイデア、パピー・ボックス♪
下に湯たんぽを入れてタオルでかぶせてあるので、子犬たちは温かい環境で安全に待てる、というわけ。
シャンティかあさんは陣痛中でも箱のなかの赤ちゃんを舐めることができます。
陣痛のあいだも、赤ちゃんの面倒を見続ける、おかあさん。
こうして、5匹生まれたところで、ちょっとブレイクがありました。
大きなおなかには、まだ何匹か入っていそうなのに、陣痛が収まって、5匹の赤ちゃんにおっぱいあげたりしてます。
時間は9時半をまわり、赤外線ランプ使っても寒くなってきたので、家のなかに準備してあった出産用ボックスに移動させました。
移動はおもいのほか、簡単でした。
子犬たちをパピー・ボックスに入れて運んでいけば、シャンティかあさんが「ちょっと!それ!あたしの赤ちゃんなんだからね!」と血相かえて追いかけてくるのです(^^;)。
こうして家のなかに無事移動したあと、1時間半後に、もう1匹。
その30分後に、もう1匹。
この子は一番小さかったけど、それでもビーグルの赤ちゃんの標準値内。
7匹生まれたところで、シャンティかあさんはリラックスした様子で、横になってみんなにおっぱいあげてます。
でも、ときどき、陣痛が来るんです。何度か、いきんだりもするんだけど、血まじりの液体のほかは何も出てこない。
おなかを触ると、どうやら、もう1匹、中にいる様子。
シャンティかあさんは、子犬たちを残して庭に出たがります。
庭でおしっこしたあとで、いきむのですが、なかなか出てこない。
ようやく、羊膜の一部が顔を出しました。
でも、なんかヘン。犬のカタチしてない。
「これ、なに?」ってラースが聞きます。
(後産の胎盤かと思ったそうです)
ヘッドライトをあててよくよく見ると、後ろ足と尻尾らしきものが確認できました。
逆子(さかご)ちゃん、なのです。
シャンティさんは、既にいきみ終わったのに、なぜか引っかかって出てこないので、いらだってます。
私の手でその羊膜を引っ張り出そうとしたけど、かなり強く引っ張らないと出てこない。
こんなに強く引っ張ったら、子犬が壊れちゃうんじゃないかと不安になって、
ラースにやってもらいました。
(ラースは農家の出身だから、動物のお産サポートには慣れてるのです)
そのラースが「うーん、うーん」とうなるほど、しっかり引っ張りだして、ようやく出てきました。
それが、とっても大きな子なんです。
こんな大きくて逆子じゃ、そりゃ引っかかるでしょう。
ようやく出てきた羊膜をシャンティかあさんが破ったんだけど、動かないの。
口からスポイトを入れて、水分を吸い取ったんだけど、やっぱり息しないの。
ああ、ダメだったかもね。。。
と私は諦めかけたんだけど、シャンティかあさんが、もんのすごい勢いで、
執念の舐めまくり攻勢をかけるのです。
そんなに強く舐めたら、生きていても死んじゃうよ?!というぐらい(^^;)。
1分間くらい舐め続けたら(私にはとても長く感じました…)、、、動き出したんです。
すごい、生き返った!!
シャンティかあさんの愛で生き返った!!
おもちゃのぬいぐるみみたいだったところに、命が通う瞬間。
生命の不思議を実感しました。
体重測定したら、328グラム。一番大きな男の子でした。
日付変更線を超えて、今朝1時近くのことでした。
ラースは自分が助産して生まれた子だから、そして自分と同じようにデカイからか?
特別の思い入れがあるらしく、「こいつは、ブルータスだ」と、この子だけ名前付けてました(^^;)。
逆子のブルータス
これで、全員そろいました。
みんな無事で、よかった♪
大変エキサイティングで、ドラマチックな一夜でありました。
シャンティさん、シェアさせてくれて、ありがとう。
これから子育てが大変そうだけど、引き続きがんばってください。
お産記録ダイジェスト・ビデオ、作ってみました↓
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