日本では大手化粧品会社カネボウさんが製造・販売してきた化粧品による被害問題で、ニュースを賑わせているようですね。
在オーストラリアの小さな会社とはいえ、イー・コンセプションも化粧品を製造・販売している1メーカーですので、対岸の火事としてただ眺めているわけではありません。
同じ化粧品メーカーとして、カネボウさんのトラブルから学べることがたくさんあるからです。
しかし、ひとつだけ決定的に自信をもっていえることがあります。
化粧品に使う原材料のうち、このようなトラブルを起こす可能性のあるものは、イー・コンセプションでは絶対に採用しない、ということです。
・美白効果のある新開発・特殊○○成分配合!
・自社独自の○○テクノロジーで、保湿効果倍増!
といった化粧品のキャッチコピー。
分かるんですけどね、ウチの商品だけのメリットをお伝えするのが広告ですから。
「自社開発した特殊○○成分」くらいしか訴求ポイントがないのでしょう。
そして、その開発にはたくさんの研究費を投資しているのでしょう。
その一方、イー・コンセプションはまったく違う種類の「こだわり」をもって、化粧品をつくっています。
たぶん、今までは、ごく一部の人にしか価値を理解してもらえなかった「こだわり」かもしれません。
でもちょっと思い切って、私たちが妥協せずにこだわってきたことを説明してみます(^^;)。
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【こだわり☆その1】
イー・コンセプションでは最近研究開発された新しい原材料は採用しません。
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たとえば、ナノ・テクノロジー。
「皮膚細胞よりも小さいサイズなので、皮膚のなかに浸透して作用します」
というのがウリですが、その小さいサイズの分子が体内に浸透していったときに、からだがどう反応するのか、きちんと排除することができるのか、まだ分かっていないんですよ。
今まで自然界になかったものだから、ひとつのメリットは確認できても、それがどんなデメリットにつながるかは分からないのです。
「自社新開発の特殊成分○○」には、いつもそういうリスクが含まれているんです。
もちろん、必要とされる実験(ほとんどは動物実験でしょう)やモニターテストを行い、データを揃えた上でお国が認可した素材ではありますが、数年くらいの研究では分からないことがたくさんあります。
誰かを責めているのではありません。
化粧品メーカーさんにとっても多くの費用を投資して開発してきた研究成果です。
会社にとって有利なことはしっかり研究しても、不利になるかもしれないリスクに対する研究がおそろかになるのは、人として当然の心理だと思いませんか?
リスクに対する調査・研究が法律で決められていたとしても、その最小限のデータだけ集めればOK!となるのは当たり前。
その線引きを決めているのは、お国なのですよ。
みなさんもご存知のように、放射能許容レベルをゆる〜〜く設定している、日本政府であります。
余談ですけど、今回の事件、カネボウさんの対応が遅れたことへの批判ばかりが聞こえてくるのですが、
カネボウさんが開発した素材を認可した国への責任はどうなっているんでしょう?
(もっとも、国に損害賠償させれば、国民の税金が減るだけなので、あまりうれしい方策とはいえませんが…。)
もちろん、トラブルを起こさない、すばらしい新素材もたくさんあるでしょう。
でも、絶対誰にとっても安全な化粧品・・・なんて、どうころんでも存在しません。
オーガニックやら自然素材やらにこだわったって、合わない人は必ずいるのです。
自然のものだって、ケミカル(化学合成された物質)ですから、絶対安全とはいえません。
ですが、「もともと自然界に存在しないもの」あるいは「自然界にあったものを人工的に多くの過程を経て変化させたもの」ほど、トラブルを起こすリスクはあがる。
・・・という原則、傾向はあると思います。
「△△に効くから○○を使う」という発想は、ピンポイント的、西洋医学的です。
一部の小さな素材を取り出して、これが効く〜〜という。
それじゃあ、全体バランスが崩れちゃうんじゃないかな?と。
アロマセラピーでいわれる
「ホリスティック(包括的、全体的)」という考え方につながっています。
端的な例をあげますと、たとえば、前回メルマガでご紹介したように、
レモングラス精油には抗菌作用があることが分かっています。
その作用に大きく貢献しているのは、シトラールという成分であることも分かっています。
しかし、シトラール成分だけを取り出して単独で使うと、
その抗菌作用力は、レモングラス精油全体よりも劣るのです。
精油には数え切れないほどの異なる化学成分が含まれていて、
それらが微妙に相乗作用や相殺作用をしていて、
その結果、全体で効果を発揮するように出来ているのです。
これは、精油だけではなく、自然界に存在するもの、すべてに共通していえることでしょう。
もうひとつの「ホリスティック」の考え方は、からだ&こころのことです。
たとえば、「お腹が痛くなったから胃腸薬を飲む」「ニキビができたから、薬をつける」というのは、
からだの一部の部位だけを見た対症療法です。
お腹が痛くなったり、ニキビができた原因は、このところの仕事のストレスかもしれないし、
寝不足でからだが疲れているせいかもしれない。
からだやこころの不調が、たまたまお腹の痛みやニキビというサインで現れたと考えると、
対処のしかたが変わってきます。
心地のよい香りを利用して、ストレスを解放するアロママッサージをしたり、
お風呂でゆっくりアロマ&クレイバスにつかったりすることで、
いきなり腹痛が消えるわけではないかもしれませんが、
からだが訴えているサインに対して、根本的な対応をしてあげることは大切です。
イー・コンセプションは、こういった「ホリスティック」な考え方を重視しているので、
「○○成分が○○に効きます」的な化粧品をつくる気にならないのです。。。
厳選した自然素材と、そのエネルギーをそのまま生かした丁寧なレシピ、
そして、お肌とからだとこころを元気にする、全体バランス。
だから、「一回使っただけで、もう違いが分かるわ〜」みたいな効果は期待できません。
(市販品からイーコン化粧品に切り替えると、そう感じられる方もいらっしゃるようですが)
お肌に負担なく、そして からだ全体が喜んでいる感覚。
それによって、こころまで癒されていく実感。
これが私たちが目指している化粧品なんです。
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【こだわり☆その2】
イー・コンセプションでは乳化剤の使用を最小限に抑えています。
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新開発された新素材だけはありません。
人工素材はできるだけ避けています。
ですが、化粧品の構造上、使わなくては成り立たないものもあります。
それは乳化剤。
クリームなどに使われる乳化剤は、もともと混ざり合わない水と油をくっつける役割をする成分が不可欠なのです。
そこで、イー・コンセプションでは特別にパームオイルから抽出加工された植物性の乳化ワックスを最小限使っています。
みなさん、あまりご存知ないようですが、
乳化剤というのは、できるだけ使わないほうが(肌には)よいものなんですよ。
水と油を結合させるものですから、皮膚上に余計な乳化剤成分が残ると、からだが自然につくって皮膚を保護している皮脂を奪ってしまうのです。
最近、乾燥肌、混合肌の方がとても増えているようですが、私は(乳化剤たっぷりの)市販化粧品の使いすぎが原因じゃないかと思っているくらいです。
(ふつうは乾燥肌になっていきますが、あるべきはずの皮脂がないと慌ててたくさん皮脂をつくりだそうとして、その結果、ニキビができたり脂性肌になることもあります。)
化粧品を手作りしてみると分かると思うんですが、乳化剤というのは多めに入れたほうが失敗(分離)しないんです。
また、シルクのようななめらかな触感を作りだすには、乳化剤が必要ということもあって、たいていの市販品にはあらゆる種類の乳化剤がたっぷり含まれています。
イー・コンセプションは、手作りで(右画像のように大きなお鍋でつくっています)クリームをつくっているので、乳化剤の量を最小限に抑えるコントロールができるのです。
これと同じレシピで工場生産ラインに乗せようとすると、失敗してしまいます。
日本で手に入る市販の化粧品は、すべて工場の生産ラインに乗せて作られているものです。
失敗なく安定した商品を確実に製造するためには、乳化剤を多めに入れておく必要があるでしょう。
はっきり言って、乳化剤をバンバン使えば、化粧品づくりなんてカーンタンなのです(^^;)。
それをいかに最小限まで減らして、使い心地のよい化粧品に仕上げる、というのは、もう職人芸の世界です。
でも、残念ながら日本にはそういう手作り化粧品職人さんは存在しません。
なぜか?というと、法律のためです。
薬事法(化粧品法)という法律があって、日本で化粧品を製造するためには、大がかりな製造ラインと品質管理体制がなければ認可が下りないのです。
(お国は国民の健康と安全を守るため、というでしょうが、「大手化粧品会社の既得権保護」という意味合いも含まれるのでは?)
化粧品の手作り職人さんのような方がいても、その人が自宅のキッチンでつくったものを販売すると、違法になってしまうのです。
だから、手作り職人芸で丁寧につくられた化粧品は、そういう拘束のないどこか他の国から輸入するしかないのです。
とはいえ、輸入もののなかにも何が入っているのやら信頼できないものもありますね。
信頼できる化粧品を選ぶには・・・難しいですね。
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【こだわり☆その3】
イー・コンセプションでは人工保存剤(防腐剤)を使いません。
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市販の化粧品には、なんらかの防腐剤が含まれています。
メチル・パラベン、プロピル・パラベン、ブチル・パラベンなど。
「パラオキシ安息香酸○○」などと表示されているものもパラベンの一種です。
このうち、ブチル・パラベンは発がん性が確認されてEU(ヨーロッパ連合)では使用禁止になっていますが、日本では使用が許可されたままです。
その他のパラベンも、アレルギーを引き起こす疑いがあり、最近では「パラベン・フリー(パラベンが入っていない)」をうたった化粧品も見かけるようになりました。
しかし、パラベンを入れなければ、その代わりになんらかの防腐剤が必要です。
代わりに使われている防腐剤はパラベンよりも歴史が浅く、リスクがはっきりしていないものもあります。
植物性の原料でつくられた化粧品は、どうしたって劣化し腐敗していくものです。
野菜が腐っていくのと同じ原理なのですから。
ほんとは、
腐らない化粧品のほうがコワイのです。
その
自然の摂理=腐敗を人工的に止めようとするのですから、
それはなんらかのデメリットがあるのも当然ではないでしょうか。
バクテリアにとって毒になるものが、人間にとってまったく毒にならないはずはないですね。
パラベンのかわりに、アルコール(エタノール)を使っている化粧品もありますが、
アルコールだけで抗菌保存するには15%近い濃度が必要で、これほどまでにアルコール濃度の高い化粧品を使い続けたら確実にお肌乾燥します。
パラベンさえ入っていなきゃ大丈夫ってほど、シンプルではないのです。
化粧品メーカーさんも大変なんです。
流通の都合上、化粧品は少なくとも3年はもたないとお店で扱ってもらえないのですから。
(お店だって、棚に並べている間に腐ってしまったら大損です)
だから、化粧品メーカーさんはなんらかの防腐剤を入れないわけにいかないのです。
本来、半年もしたら腐ってしまうものを、3年は保存しなくてはならない…。
人工保存剤を使わずに達成するのは、無理難題です。
イー・コンセプションではまったく別のアプローチで化粧品を提供しています。
人工保存剤を使わずに化粧品を提供するシステムを編み出しました。
・手作りで頻繁に小ロット生産。
・つくりたての化粧品をユーザーさんに直接お届け。
この直産直送体制があるから、人工保存剤を使わなくても大丈夫なんです。
こんなことをやっている化粧品メーカーは世界広しといえども、
イーコン以外にないのではないか?というほど、ユニーク。
#なにしろ博士号をもった科学者が自ら手作りしているわけですから(^^;)。
商品によっては、GSE(グレープフルーツの種から抽出された成分でマイルドな防腐作用がある)やROE(ローズマリー精油の一部を抽出したもので、油分の酸化を防ぐ作用がある)は使用しています。
が、その量も最小限度にとどめ、レシピによっては(長期保存可能と判断されたもの)保存剤をまったく入れていないものもあります。
ですから、使用期限は商品によりますが、半年から1年ほどと短いですし、
夏場は冷蔵保存をおすすめしているものもあります。
毎日お使いになっていただければ、新鮮なうちに使い切っていただける量でご提供しています。
ですが、使用頻度が少ない場合には、途中で異変を感じることもあるかもしれません。
匂いがおかしくなってきたら使用を中止する判断を各自していただきます。
でも、これって、冷蔵庫に入っていた牛乳がちょっと臭うから、飲まずに捨てよう、と判断するのと同じことではないですか?
五感(特に嗅覚)は人間に備わった防衛機能です。もっと活用したいですね。
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【こだわり☆その4】
イー・コンセプションでは広告宣伝費、流通費用をユーザーさんに負担させません。
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よく「市販の化粧品に比べて、イー・コンセプションの化粧品が安いのはなぜですか?」という質問を受けます。
私たちは原材料とレシピにはこだわっていますので、そこでコストを安くあげるようなことはしません。
その違いは?というと、広告宣伝費用と流通費用なのではないか?と思います。
市販の化粧品メーカーさんは広告宣伝に相当な費用を投資しているはずです。
(昔、日本のお菓子メーカーで商品開発・広告宣伝担当やっていましたので、ある程度は知識があります)
1冊の女性誌に登場させるだけでも何百万円から何千万という金額です。
テレビ広告ともなれば、CM制作料だけで2〜3千万、さらにオンエアするには莫大な金額がかかります。
有名タレントさんと契約すれば、年間契約費用だけで千万単位にのぼることも珍しくありません。
自社製品を人に知らせるためには必要な経費なのかもしれません。
でも逆算して考えてみると、その広告経費をまわりまわって負担しているのは、私たちユーザーなのですよね。
つまり、購入した化粧品代金のなかに、その莫大な広告宣伝費用が含まれている、という。
さらに、流通費用がかかります。
卸問屋、そしてチェーン店本部、リテイル(各お店)。その卸階層が増えるごとに、流通経費は膨らんでいきます。
極端にいえば、みなさんが支払う「メーカー希望小売価格」の約半分は流通費用。
残りは広告宣伝費用、それに研究開発費用も回収しなければならないから、実際の化粧品そのものの原料コストが占める割合は、ほ〜んのわずか、みたいな。(アラアラの推測です)
それでも必要なものであれば、あるいは幸せにしてくれるものであれば、お金を払う価値はあると思います。
でも、イー・コンセプションはユーザーのみなさんに、直接関係のない経費を負担させたくないのです。
品質のよい原料と、手作り職人への謝礼。
ユーザーさんからいただいている代金の内訳は、これだけ。
広告といえば、ユーザーさんが損得抜きに本心で伝えてくださる「お友だちへの紹介」だけです。
ありがとうございます。
ほんとうに、からだとこころが喜ぶ化粧品を提供したくて、妥協せずにこだわり続けているのです。
これからも、このE-Conception(イー・コンセプション)のこだわりを大切にしていきます。
長々とお付き合いくださって、ありがとうございました。
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